Ubuntu ウブントゥ 2018 9 15

書名 Ubuntu 始める&楽しむ 100%活用ガイド
著者 リンクアップ  技術評論社

 やっと、初心者向けの「Ubuntu」マニュアルが発売されました。
今までは、「Linux」専門誌の付録で「入門書」が付属している程度でした。
これでは、入門者にとっては、「敷居が高い」と言えるでしょう。
 「Ubuntu」とは、「Linux OS」の「ディストリビューション」です。
ディストリビューションというとわかりにくいので、
パソコンの「Windowシステム」の「デスクトップ環境」と言えるかもしれません。
 「OS(Operating System)」というと、「Windows」が有名ですが、
「Linux」も広く使われています。
 どちらかというと、「Windows」は「文科系のOS」、
「Linux」は「理科系のOS」と言えるでしょう。
 もちろん、たいていのことは、「Windows」で可能なので、
「Windows」が動けば、全く問題はありません。
 しかし、AI(人工知能)のツールは、
「Linux」で動きますので、
AIを体験したい人やAIで開発を行いたい人は、
「Linux」というOSが必須になります。
 AIはともかく、「Ubuntu」を使ってみる価値はあります。
「Ubuntu」は、シンプルなシステムなので、使いやすいと思います。
 問題は、ひとつのパソコンに、
「Windows」と「Ubuntu」を「同居」させる時です。
それは、この本を参照してください。
「Ubuntu 始める&楽しむ 100%活用ガイド」

Linux 2018 7 8

書名 入門者のLinux
著者 奈佐原 顕郎  講談社ブルーバックス

 多くの人は、コンピューターのOS(Operating System)というと、
マイクロソフト社の「Windows」を連想するでしょう。
 確かに、「Windows」は、パソコン用のOSとしては、
最も優れていて、誰もが使いやすいものです。
 マイクロソフト社の創立者であるビル・ゲイツ氏による、
「世界のすべての人がパソコンを使えるようにしたい」という夢は達成されたのです。
 しかし、今や、コンピューターは、別の方向に動いているのです。
産業用のOSとしては、「Linux」が確立したものとなっています。
 AIコンピューターや「IoT(Internet of Things)」において、
あるいは、自動車や産業用機械の自動運転技術において、
さらに、産業用ロボットや家庭用ロボットにおいて、
「Linux」が中心となっていくでしょう。
 職業的には、「Linux」関連の技術者が不足していくでしょう。
とりわけ、今、ブームになっている「AI(人工知能)」を使うには、
「Linux」は、避けて通れない「入り口」です。
 もちろん、「Windows」で、AIはできなくはありませんが、
使い勝手が悪いのです。
やはり、AIコンピューティングは、「Linux」環境が快適と言えるでしょう。
 誰もがAIコンピューティングを体験したい。
しかし、それには、「Linux」の習得という関門が立ちはだかるのです。
 そういうわけで、学校教育において、
「Windows」を教えるだけでなく、
「Linux」も教えていく必要があります。
 さて、多くの人は、
「Linuxなんて、全くなじみがない」と言うでしょう。
 しかし、多くの人が「Linux」を体験しているのです。
スマートフォンで使われている「Android」とは、
Googleが「Linuxカーネル」を使って開発した、
モバイル用のOS(Operating System)です。
(カーネルとは、Linuxの中枢部を構成するソフトウェアです)
 最近では、家電にもOSが使われていて、
それも「Linuxカーネル」を使っています。
 テレビやDVDレコーダーのOSにも、
「Linuxカーネル」が使われています。
 実は、「Linux」は、
世界で最も多く使われているOSです。
 みんな、体験しているけれど、
みんな、そのことを気づいていない。
それが、「Linux」というOSです。
 思えば、「Linux」の旅は、紆余曲折の連続だったと思います。
昔は、コンピューターとは、汎用コンピューターと端末機という組み合わせでした。
この組み合わせで使われるOSは、「UNIX」でした。
 そこへ参入したのが、パーソナルコンピューター(パソコン)です。
パソコンは、汎用コンピューターの端末機ではありません。
 パソコンでも、「UNIX」というOSが使えればよかったのですが、
「UNIX」は、大型コンピューター用に作られていて、
とうてい、パソコンで使える代物ではなかったのです。
 それでも、パソコンで「UNIX」を使いたい。
そういう多くの人の願望を実現したのが、リーナス・トーバル氏です。
「Linux」は、パソコンでも使えるUNIX系のオペレーティングシステムとして誕生したのです。






















































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